2005年05月29日

サッカー:キリンカップ

日本 0-1 ペルー二軍
日本 0-1 UAE

若手中心のペルーに続いて90年代は一度も負けなかったUAEにも敗れて2連敗。6月3日のバーレーン戦へ向けてここで弾みを・・・というマッチメイクだったんだろうけど一転ムード最悪って感じですか。

うーん、しかしなんのカタルシスも無かったのはもちろんとりわけ悔しさもない試合だったなぁ。ただなんとなく試合してなんとなく負けました、という。兎に角ぬる〜かった。ぬるぽ。それよりジーコの頭髪がますますなにかまずいことになっているのが気になった。

とりあえず思ったのは、この日本代表というのは現状以上の可能性というのはもう感じられないチームだな、と。ジーコになってからは2003年のアルゼンチン戦(1-4)のあとにDF陣を総取替えしてからは、ほぼこのメンバーでやってきたわけで、ジーコは新しい選手組み込まないしね。現状のまま来年までは行くのだろうと。正直、交代で本山あたりが出てきたところで、だからなんなの、という感じだし(や、おれは本山好きなんだけどね)。ということならば、ドイツに行ったところで、グループリーグ突破どころか1勝も厳しいぞと。これは、去年アジアカップを制したときから思っていたこと。あの時も、目先の目標ということではとりあえず喜んだけれども、先を見据えてしまうと決して明るい景色ではなかった。

ま、経験と歴史がまだまだ浅い日本では、とりあえずW杯に出続けることが重要だ、という視点でいえばこれでもいいのでしょう。とはいえ3日のバーレーン戦も心配になってきた。その後のコンフェデ杯なんか考えるとさらに憂鬱になってきた。まあトルシエの時もフランスとスペインにぼっこぼこにされてもうだめぽ、って思ったら直後のコンフェデ杯でいい試合したりしたからな。今回のキリンカップもそんな風に"なかったこと"になるように祈りますよ。


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2005年05月23日

Oasis 「(What's the Story)Morning Glory?」

Morning Gloryあ、前回の最後で書き忘れたのですが、ブリグリ好きな人も聴いてください。ってもういいですね。

で、引き続きましてオエイシスの・・・や、コホン、オアシスの2ndアルバムです。既に本国イギリスでは前作で大成功を収めていたオアシスですが、この2ndではシングル「Wonderwall」が全米でもビルボードTOP40入りしてアルバムは世界で1800万枚を売り上げる大ヒット、本国においてもブリットポップを代表するもう1つのバンド・ブラーとの口汚い挑発合戦や挙句のシングル同日発売対決(鈴木あみVSモー娘。を彷彿とさせる)が盛り上がったり、96年の野外ライブでは二日でイギリス総人口の5%にあたる25万人を動員するなど、まああれよあれよという間にこれ以上望むべくもない成功を手にすることになったアルバムです。文句なしの代表作。

でもアメリカでは「Wonderwall」とこのアルバムぐらいしか大ヒットはしていないんだよね。まあそんなに力入れて売り込まなかったというのもあるんだろうけど(まあツアーをドタキャンしまくったりMTVでゲロ吐いたりしてりゃなぁ・・・)。

って、こういうデータ的なこととかエピソード的なこと書く必要あるだろうか・・・。いまいち方針が定まらん。

で、これはもう「90年代発売で好きなアルバムを洋邦問わず5枚選べ」と言われたら真っ先に必ず選ぶアルバムであります。同時に、自分の音楽の嗜好にも間違いなく大きく影響した一枚だと思われます。要は、これ聴いて以降このアルバムみたいな音が好きになっちゃったのよ。「轟音ギター+どポップメロディ」というのが。ま、今聴くと轟音ってほどでもないんだけど(冒頭の「Hello」のインパクトが強かった)、初めて聴いたときは「うぉぉぉぉっ!こ、これだ!これだよチミ!」ってなもんでかなり興奮していました。それぐらい自分に潜在していた嗜好にズバリだったのでしょう。

さて、本作リリース時にギャラガー兄弟は、「このアルバムから全曲をシングルカットする」なんつー豪快な構想をぶち上げていたけれど、結局実現しなかったにせよそんな構想があながち突飛にも思えないのが本作。全曲どポップ。全曲シングアロング可能。頭から終わりまで全て直球。ヒネリなし。要は"メロディが超素晴らしい"というだけで一点突破してしまっているアルバム。ゆえのこのパワー、カタルシス。なんの説明も要らないアルバムだ。って、説明しているけれども。

ど頭「Hello」からいきなりカッコいい。オアシスを評するのに「パンク+ビートルズ」なんて言い方がされることもあるけど、なるほど確かにこれはパンキッシュ。ぶっきらぼうにギターをガーガー弾き鳴らす様が爽快。直立不動で歌っているのが目に浮かんでくる、やる気あるのかないのかわからんリアムのボーカルも最高だ。続いて件のブラーとの同日発売対決のときに出た「Roll with It」。ポップロックのお手本のような、ノリのいいポップ曲。サビは1番聴いたら2番からはもうきっと歌詞知らなくても一緒に歌えてしまいます、ハナモゲラで。転がるようなポップ感が気持ちいい。あ、ちなみにブラー側の「Country House」も好きですよワタシは。

続くアメリカでのオアシスの代表曲「Wonderwall」は、アコギ+弦をフィーチャーした超ビートルズチックな一曲。Aメロ2回目でリズムが入ってくる瞬間と、サビよりもむしろ素晴らしい「♪And all the roads we have to walk are winding〜」のBメロに痺れます。更にたて続けにノエルが歌うロックバラード「Don't Look Back In Anger」の名曲コンボ。全く文句ないですね。Aメロ、Bメロも全部サビ級。サビ頭「♪そぉぉおおおお〜」のカタルシスといったら!「ロックンロールバンドなんかに君の人生を委ねたりしないでくれ」っつー歌詞も名文句だっっ。ワタシがカラオケで歌う洋楽ナンバーワンであります。しかし、ノエル兄さんがこれだけ歌えてしまうというのも痛し痒しですな。弟することなくなるし。実際、この曲のレコーディングのときふて腐れて暴れたらしいし。今はちょっとはギター練習したみたいだが。

スライドギターがスライドしまくる(なんじゃそりゃ)「Hey Now!」は本作の中では唯一ちょっと落ちるかな。イントロやサビの「ズッダッダッダッダッ」ってドラムがちょいしつこい。でもギターソロがこれポップで素敵なんだよなぁ。もうちょっと聴かせてくれ〜って感じ。そしてちょっとノスタルジックなほろ苦ポップロック「Some Might Say」。Aメロ素晴らしい。明るく切ないです。野外スタジアムでシングアロングしたい。

次は「Wonderwall」に近い曲想の「Cast No Shadow」。実は「Wonder〜」よりこっちのが好きかも。これは「♪Bound with all the weight of all〜」のBメロ及びハモりが素晴らしいです。やっぱり「サビ以外がサビ級」ってのがキモなんだろうな。だからこそ良メロだけで押し通す、という芸当が出来ているわけで。真似しようと思ってもホイホイ出来るというわけではないわけで。

続く「She's Electric」はチョチョイと作りました、的な軽いノリの小品だがこれもまた飄々とした風情で良い。んで対照的に重厚な、轟音ギター轟くタイトル曲「Morning Glory」!雷鳴のようにコードストロークをかき鳴らすバッキングと、その上であたかも暗雲切り裂く稲光のごとく鳴り響く「♪キュキュキュキュイ〜ン」ってギター。かっくいいです。ギター何本重ねてるのでしょうか。

んで終曲「Champagne Supernova」がこれまた。コンパクトなポップ曲を次々連射する趣の本作にあって異色な7分半の大曲。これを最後に置いたことでアルバムがぐっと締まった。でもやっぱりメロはどポップ!サイケチックな音像も良いです。中盤からぐんぐん壮大に盛り上がっていく展開は寒気がして鳥肌が立つ。ギターソロのあたりはどっかに持っていかれそうなトリップ感が。ミスチルのアルバム「深海」の終曲「深海」はこれに倣ってないか?

というわけで結局全曲レビューになってしまったわい。いやぁ、J-POP CRAZYでもそうだけど好きすぎる作品ってやっぱり書けないね。ひどい文章だ。無駄に長いし。

あ、ちなみに前作までのドラマー君は「ヘタだ」「嫌いだ」というフォローしようのない理由で哀れ解雇され、2代目に交代しております。んー、まあ、確かに。

つーことで、90年代の名盤の1つでありますので是非とも聴いて下さい。損はしないはず、です。

Oasis 「(What's the Story)Morning Glory?」(1995)
1.Hello 2.Roll With It 3.Wonderwall 4.Don't Look Back in Anger 5.Hey Now! 6. 7.Some Might Say 8.Cast No Shadow 9.She's Electric 10.Morning Glory 11. 12.Champagne Supernova ※6曲目、11曲目は無題
posted by TSUKASA at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月22日

Oasis「Definitely Maybe」

Definitely Maybeもうすぐ3年ぶりのアルバム発売記念、ということでオアシスいってみます。別にわざわざオエイシス、って言わなくてもいいじゃないですか。そんな向きには押尾学大先生の名言のひとつ「ニルヴァーナってナーヴァナのこと?まあお疲れさま、あとは俺にまかせてよって感じ」を笑う資格はありません。よくわからんけど。

で、90年代UKロック史に燦然と輝くオエイシスの・・・いやちがったオアシスの1st。これはもう洋邦問わず様々なアーティスト、ロックバンドに影響を与えたでしょうね(オアシスなんかクソ、と別の方面へ向かうという影響も含めて)。特にこの90年代中盤に、日本でまた何度目かのビートルズブームというか、ビートルズっぽい音が流行ったりしたじゃないですか。あれってオアシスの影響に因るところもちょっとだけあったりするんじゃないかなあなんて思うんですけども。

自分は実は2ndの「Morning Glory」のほうを先に聴きまして、ガツーンと衝撃を受けたわけなんですけどこっちを先に聴いていたら、それでもそれと同等の衝撃を受けていたでしょう。どっちも傑作。

何が衝撃って何もしていないところが衝撃だ。ただギターをコードストロークでガーガー弾き鳴らし、1度聴いたらすぐ覚えられる、いや1コーラス聴いたら2コーラスめからは一緒に歌わずにいられないポップすぎるメロディをぶっきらぼうにリアムが歌う。ただそれだけのものがこんなにカタルシスティックで心躍るなんて!ビートルズへの偏愛も丸出しだけど、それでそれがどうしたっていうんだ?いいもんはいいんだからいいじゃねぇかサノバビッチ!ってな風情で(いや知らんけど)、ギャラガー兄弟は何も考えてなさそうにキャッチーなナンバーを弾き鳴らしまくり、歌いまくる。これはどっかヒネらなきゃクールじゃないぜ、頭良さそうに見えないぜ、なんてこと気にしてる頭でっかちロックミュージシャンには決して出来ない、っつーかやらない芸当だ。

野球のピッチャーが、たとえどんなにいろいろな変化球を上手く投げ分けることが出来たとしても、もし180km/hのストレートをど真ん中にバンバン放り込んで三球三振が取れるのなら皆そっちを選ぶはずだ。オアシスは180km/hのストレートを9回まで投げ続けるバンドだと思う。誰もそんなことをしようとする馬鹿はいなかった。オアシスは愛すべき馬鹿だった・・・って好き勝手言ってるな。

で、どっちかというとどうしても2ndのほうが好きなのは、1つはちょっとミックスが悪いのね。音がガチャガチャしててそれぞれの楽器がぶつかりあって相殺してしまっている感じ。あと後奏がちょっと冗長じゃない?って曲が多いかな。でもそこで弾いてるギターがまた歌メロと同じくらいキャッチーだったりするのがオアシスたるゆえんなんだけども。あと日本盤だともう1つ、ボーナストラックが堂々と本編の中に紛れ込んでいます先生。こりゃいかんだろ。

好きな曲は、好きな順に「Supersonic」「Slide Away」「Rock'n'Roll Star」「Live Forever」「Cigarettes and Alcohol」「Up In The Sky」・・・って名曲だらけだな。まだ聴いたことのない人は、えーとそうだな、ビートルズとか小林武史関連とかグレイプバインとか好きな人は是非聴いてください。そうでない人も聴いてください。アジカン好きなみんなも聴いてください。

Oasis 「Definitely Maybe」(1994)
1.Rock'n'roll Star 2.Shakermaker 3.Live Forever 4.Up in the Sky 5.Columbia 6.Supersonic 7.Bring It on Down 8.Cigarettes and Alcohol 9.Digsy's Dinner 10.Slide Away 11.Married With Children
posted by TSUKASA at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

The Beatles 「With The Beatles」

WITH THE BEATLES返す刀で2枚目もいっちゃおう。モノクロの、いわゆる「ハーフシャドウ」と呼ばれるジャケットが人気の2作目ですが、ジョンちょっと顔でかいよね、これ。まあいいんだけど。

さて、イギリスではファーストアルバム「Please Please Me」が30週といいますから約7ヶ月ですか、アルバムチャート1位を独走するなかリリースされたセカンドアルバム。んで本作が「Please〜」に取って代わって21週間連続1位を突っ走ったっていうから約1年間アルバムチャートの1位を独占したわけだ。もはや現実感がありません先生。

基本的に作風やノリは前作の延長線上なのだろうけど、全然前作の延長に感じない、というのは、単純に前作が1日で録音されたのに対して本作は4日かけて制作されたから。って、4日っていうのもそれでも凄いんだけど、既に人気加熱しまくりだった当時の彼らは、レコーディングする暇もないほど無茶苦茶なスケジュールで動いていたのだろうな。とまあそういうわけで、曲によってボーカルをダブルにしたりギターを重ねたり、パーカッションがオーバーダブされていたりすることもあって、前作のようにライヴハウスのノリをそのまま、というアルバムにはなっていない。

冒頭の「It Won't Be Long」は、どうしても「She Loves You」のプロトタイプな感じがしてしまってあんまり改めて聴かないのだけれど(や、これはこれでいい曲だけどね)、次の「All I've Got To Do」が大好き。曲自体は結構のっぺりとした曲なのだけども、ジョンのボーカルの色気成分というか、甘みというか、味わいがふくよか。「♪All I've gotta〜」とか「♪Just gotta call〜」の「〜ガラ」って響き、やっぱり好きだよね。桑田佳祐なんかこの「〜ガラ」を多用しまくっている。たった2分ちょいの曲なのに、聴き心地がふくよかで、何度もリピートしたくなる、というのはこの曲に限らずビートルズ全般に言える。

そして出ました名曲「All My Loving」!ポールの良メロ、4ビートのベース、3連を刻み続けるジョンのギター、ジョージのギターソロ、2番から入ってくるポールの一人多重コーラス、もう完璧でしょ。これをシングルカットしてない(する必要がない?)ってのが信じられない。で、次の記念すべきジョージの初オリジナル曲「Don't Bother Me」やジョンのハーモニカが暴れる「Little Child」あたりは、ごめんあんまり引っかかりがない・・・ってか、個人的にはオリジナルよりもカバーが印象強いです、このアルバム。

わけても、オリジナルのマーヴェレッツVer、後のカーペンターズによるカバーVerがともに全米1位を獲得した名曲「Please Mr. Postman」。前作収録の「Twist And Shout」と並び、二大"ビートルズオリジナルと誤認されている曲"ではないでしょうか。カーペンターズVerも好きだけど、このビートルズVer、冒頭ドラム一発→「ウェイ!」のカッコよさはやっぱり痺れる。ジョンのボーカルは溌剌と勢いがあってエネルギッシュだし、シンバル鳴りっ放しのドラムも良いです。もちろんコーラスワークも快調。4人(実際には3人だけど)がマイクに顔つき合わせて楽しそうに演奏している画が浮かんできて、ちょっと切なくもなるわな。

ほかにも名カバーだらけであります本作。ラテン調のバラード「Till There Was You」は、クラシックギターとボンゴを使ったアコースティックな演奏がムーディーで素晴らしい。で、ジョージがチャック・ベリーに成りきった「Roll Over Beethoven」は、自作の「Don't Bother Me」より俄然活き活きしてます。ギターソロ最高。そして本作のカバーのなかでも特に好きなのがスモーキー・ロビンソンの「You Really Got A Hold On Me」。ジョンの愛唱歌の一つだったようで、なるほど歌いっぷり最高。またこれ何故かボーカルとシンバルの音量が異様にでかくて、スローテンポでもまったりしないのがいいですな。ガレージっぽい。

それからジョージのリードボーカルをジョンとポールのコーラスが盛り立てる「Devil In Her Heart」もスウィートでポップな好テイク。ここでもシンバルがガシャガシャ鳴っている。最後はロックンロール・クラシック「Money」で、前作と同じくジョンのシャウトで〆。

というわけで、オリジナルはビートルズにしてはやや打率が低い気がするものの、カバーがいちいち素晴らしいセカンドアルバムでした。逆説的に、レコーディングアーティストでなく、ライヴバンドとしてのビートルズの、最も脂の乗っていた時期を封入したアルバム・・・ともいえるかも。
The Beatles 「With The Beatles」(1963)
1.It Won't Be Long 2.All I've Got to Do 3.All My Loving 4.Don't Bother Me 5.Little Child 6.Till There Was You 7.Please Mr. Postman 8.Roll over Beethoven 9.Hold Me Tight 10.You've Really Got a Hold on Me 11.I Wanna Be Your Man 12.Devil in Her Heart 13.Not a Second Time 14.Money (That's What I Want)
posted by TSUKASA at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

The Beatles 「Please Please Me」

PLEASE PLEASE MEこっちでは洋楽アルバムのレビューも書きたいな、と思って、何がいいかなぁって考えたらやっぱり最初はビートルズかな、と。こっちは本体のレビューよりかなり軽いノリで行きます。

最初にビートルズに出会ったのは中1のとき。もちろんそれまでも曲は耳にしていたんだけど―毎朝ポンキッキ(ポンキッキーズにあらず!)でかかってた「Please Please Me」とかね―、ちゃんとCD買ったのは中1のときが初めて。「赤盤」と「青盤」を買って、赤盤は「あ、これビートルズだったんだ」って曲が多いことに驚いた。青盤は「Strawberry Fields Forever」とか「A Day In The Life」の刺激的な実験精神にどっぷり持って行かれた。それから「Revolver」「Rubber Soul」あたりを買って、その次にこれ買ったのかな。まああっというまにオリジナルアルバムは全部揃えた。

ところで、もし見てたら中学生のみなさん、「Please Please Me」ってちゃんと訳せますか?ただ「Please」って2回繰り返してるだけじゃないですよ。

で、このファーストアルバム。データとかエピソードなんかは、ビートルズに関してはいくらでもネット上にテキストが転がっているんでいいでしょう。全14曲中、シングル「Love Me Do」と「Please Please Me」のAB面を除いた10曲をなんと1日っていうか、約10時間で一発録りしてしまったという本作。ま、オーバーダビングは当時したくても出来なかったんだけど(2トラックのデッキ使っていたんだもんな)。ジョージ・マーティンは、デビュー前のビートルズがライヴハウスで発していた熱気を、そのままこのファーストアルバムに封入したかったのだろうな。で、それは見事に成功している。

ってか、この時代の機材で、ただ単に一発録りしたからって簡単にライヴ感が出る、っていうわけにもいかないはずで、その辺はジョージ・マーティン及びアビイロードスタジオのマジックが早くも発動している気がする。

収録曲中6曲がカバー曲だけど、そんなこと関係なく全部見事にビートルズです。「Twist And Shout」なんかは、認知度でいったらそりゃもうほとんど「ビートルズの曲」として認知されていると思うし。良いバンドはカバーが上手い。定説です。

好きな曲は何曲もあるけど・・・まずは冒頭の「I Saw Her Standing There」が良すぎる。なんか「ポールはポップスでジョンはロック」みたいな見方があるけれども、ポールは紛うことなきロケンローラーですよ。こういうロケンロールな曲を歌ったら下手したらジョンより熱い。続く「Misery」のスウィートなメロディも良いですね。青春ポップ。その次の「Anna」がこれまた甘〜い。ジョンのボーカル最高。んで「Boys」で早くもお披露目となるリンゴの"朴訥ボーカル"。決して上手くないんだけど、どうしても捨てがたいものが。本作の中ではちょっと洒落た感じの(ラテン?)「Ask Me Why」、これがまたクオリティ高いですね。メロディ綺麗。A面最後にしてタイトル曲にして大ブレイク作「Please Please Me」は言わずもがな。「♪カモン カモン〜」の後追いコーラスの残響は、永遠に響いていきそうな錯覚に陥ってしまう。一生モノっす。

対してデビュー曲「Love Me Do」は、ちょっと曲の印象がもったりしててあんまり好きくないかな。勢いのある「Please〜」の後だと余計に、ちょっと(CDだと裏返す間がないからなあ)。んで「Love Me〜」のB面「P.S.I Love You」がまたすばらすぃ。フレーズの"部分だけコーラス"、「♪Treasure these few words〜」で一瞬泣きそうになるメロディ、そこから低音に落としたかと思ったら最後に感極まる「♪You You You〜」。うーん甘美。早くも只者じゃない感が漂ってますね。「Baby It's You」ではジョンのボーカルと「Sha la la la」コーラスを堪能。んでなんだか夕日が浮かんできそうな青春ポップ「There's A Place」を経て、ジョンのシャウトが最高すぎる、けたたましい「Twist And Shout」で〆、と。ポールのシャウトに始まりジョンのシャウトで終わるんだな、このアルバム。ここでのジョンは、40数年(!)の時を軽〜く飛び越えて、ぼくに向かってシャウトをかましてくれる。この曲に封入された熱気は全然古びない。

ビートルズのアルバムはなかなか順番付けるの難しいし、「Rubber Soul」以降とそれ以前でまた比べにくいんだけど、このアルバムなんかは特にほかのアルバムから独立した、このアルバムだけの魅力があって、結構トレイに乗せる回数は多いですね。余談だけど、「Let It Be...Naked」が出たときにさぁ、「裸のビートルズ」なんて宣伝文句が使われてたけど、個人的には裸のビートルズはこれ1枚あれば充分だな。まあそんなこんなで、大好きです。
The Beatles 「Please Please Me」(1963)
1.I Saw Her Standing There 2.Misery 3.Anna (Go to Him) 4.Chains 5.Boys 6.Ask Me Why 7.Please Please Me 8.Love Me Do 9.P.S. I Love You 10.Baby It's You 11.Do You Want to Know a Secret 12.Taste of Honey 13.There's a Place 14.Twist and Shout
posted by TSUKASA at 19:37| Comment(2) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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