
あ、
前回の最後で書き忘れたのですが、ブリグリ好きな人も聴いてください。ってもういいですね。
で、引き続きましてオエイシスの・・・や、コホン、オアシスの2ndアルバムです。既に本国イギリスでは前作で大成功を収めていたオアシスですが、この2ndではシングル「Wonderwall」が全米でもビルボードTOP40入りしてアルバムは世界で1800万枚を売り上げる大ヒット、本国においてもブリットポップを代表するもう1つのバンド・ブラーとの口汚い挑発合戦や挙句のシングル同日発売対決(鈴木あみVSモー娘。を彷彿とさせる)が盛り上がったり、96年の野外ライブでは二日でイギリス総人口の5%にあたる25万人を動員するなど、まああれよあれよという間にこれ以上望むべくもない成功を手にすることになったアルバムです。文句なしの代表作。
でもアメリカでは「Wonderwall」とこのアルバムぐらいしか大ヒットはしていないんだよね。まあそんなに力入れて売り込まなかったというのもあるんだろうけど(まあツアーをドタキャンしまくったり
MTVでゲロ吐いたりしてりゃなぁ・・・)。
って、こういうデータ的なこととかエピソード的なこと書く必要あるだろうか・・・。いまいち方針が定まらん。
で、これはもう「90年代発売で好きなアルバムを洋邦問わず5枚選べ」と言われたら真っ先に必ず選ぶアルバムであります。同時に、自分の音楽の嗜好にも間違いなく大きく影響した一枚だと思われます。要は、これ聴いて以降このアルバムみたいな音が好きになっちゃったのよ。「轟音ギター+どポップメロディ」というのが。ま、今聴くと轟音ってほどでもないんだけど(冒頭の「Hello」のインパクトが強かった)、初めて聴いたときは「うぉぉぉぉっ!こ、これだ!これだよチミ!」ってなもんでかなり興奮していました。それぐらい自分に潜在していた嗜好にズバリだったのでしょう。
さて、本作リリース時にギャラガー兄弟は、「このアルバムから全曲をシングルカットする」なんつー豪快な構想をぶち上げていたけれど、結局実現しなかったにせよそんな構想があながち突飛にも思えないのが本作。全曲どポップ。全曲シングアロング可能。頭から終わりまで全て直球。ヒネリなし。要は"メロディが超素晴らしい"というだけで一点突破してしまっているアルバム。ゆえのこのパワー、カタルシス。なんの説明も要らないアルバムだ。って、説明しているけれども。
ど頭「Hello」からいきなりカッコいい。オアシスを評するのに「パンク+ビートルズ」なんて言い方がされることもあるけど、なるほど確かにこれはパンキッシュ。ぶっきらぼうにギターをガーガー弾き鳴らす様が爽快。直立不動で歌っているのが目に浮かんでくる、やる気あるのかないのかわからんリアムのボーカルも最高だ。続いて件のブラーとの同日発売対決のときに出た「Roll with It」。ポップロックのお手本のような、ノリのいいポップ曲。サビは1番聴いたら2番からはもうきっと歌詞知らなくても一緒に歌えてしまいます、ハナモゲラで。転がるようなポップ感が気持ちいい。あ、ちなみにブラー側の「Country House」も好きですよワタシは。
続くアメリカでのオアシスの代表曲「Wonderwall」は、アコギ+弦をフィーチャーした超ビートルズチックな一曲。Aメロ2回目でリズムが入ってくる瞬間と、サビよりもむしろ素晴らしい「♪And all the roads we have to walk are winding〜」のBメロに痺れます。更にたて続けにノエルが歌うロックバラード「Don't Look Back In Anger」の名曲コンボ。全く文句ないですね。Aメロ、Bメロも全部サビ級。サビ頭「♪そぉぉおおおお〜」のカタルシスといったら!「ロックンロールバンドなんかに君の人生を委ねたりしないでくれ」っつー歌詞も名文句だっっ。ワタシがカラオケで歌う洋楽ナンバーワンであります。しかし、ノエル兄さんがこれだけ歌えてしまうというのも痛し痒しですな。弟することなくなるし。実際、この曲のレコーディングのとき
ふて腐れて暴れたらしいし。今はちょっとはギター練習したみたいだが。
スライドギターがスライドしまくる(なんじゃそりゃ)「Hey Now!」は本作の中では唯一ちょっと落ちるかな。イントロやサビの「ズッダッダッダッダッ」ってドラムがちょいしつこい。でもギターソロがこれポップで素敵なんだよなぁ。もうちょっと聴かせてくれ〜って感じ。そしてちょっとノスタルジックなほろ苦ポップロック「Some Might Say」。Aメロ素晴らしい。明るく切ないです。野外スタジアムでシングアロングしたい。
次は「Wonderwall」に近い曲想の「Cast No Shadow」。実は「Wonder〜」よりこっちのが好きかも。これは「♪Bound with all the weight of all〜」のBメロ及びハモりが素晴らしいです。やっぱり「サビ以外がサビ級」ってのがキモなんだろうな。だからこそ良メロだけで押し通す、という芸当が出来ているわけで。真似しようと思ってもホイホイ出来るというわけではないわけで。
続く「She's Electric」はチョチョイと作りました、的な軽いノリの小品だがこれもまた飄々とした風情で良い。んで対照的に重厚な、轟音ギター轟くタイトル曲「Morning Glory」!雷鳴のようにコードストロークをかき鳴らすバッキングと、その上であたかも暗雲切り裂く稲光のごとく鳴り響く「♪キュキュキュキュイ〜ン」ってギター。かっくいいです。ギター何本重ねてるのでしょうか。
んで終曲「Champagne Supernova」がこれまた。コンパクトなポップ曲を次々連射する趣の本作にあって異色な7分半の大曲。これを最後に置いたことでアルバムがぐっと締まった。でもやっぱりメロはどポップ!サイケチックな音像も良いです。中盤からぐんぐん壮大に盛り上がっていく展開は寒気がして鳥肌が立つ。ギターソロのあたりはどっかに持っていかれそうなトリップ感が。ミスチルのアルバム「深海」の終曲「深海」はこれに倣ってないか?
というわけで結局全曲レビューになってしまったわい。いやぁ、J-POP CRAZYでもそうだけど好きすぎる作品ってやっぱり書けないね。ひどい文章だ。無駄に長いし。
あ、ちなみに前作までのドラマー君は「ヘタだ」
「嫌いだ」というフォローしようのない理由で哀れ解雇され、2代目に交代しております。んー、まあ、確かに。
つーことで、90年代の名盤の1つでありますので是非とも聴いて下さい。損はしないはず、です。
Oasis 「(What's the Story)Morning Glory?」(1995)
1.Hello 2.Roll With It 3.Wonderwall 4.Don't Look Back in Anger 5.Hey Now! 6. 7.Some Might Say 8.Cast No Shadow 9.She's Electric 10.Morning Glory 11. 12.Champagne Supernova ※6曲目、11曲目は無題
posted by TSUKASA at 22:23|
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